そろそろ使うのをやめにしたい現代語辞典

著者 昭和亡霊委員会 編 

出版社 新函館ライブラリ

出版日 2018-02-07

図書タイプ:PDF

対応機種:Windows 対応機種:iOS 対応機種:Android

貸出

失言があると、たちまち炎上。政治家なら即、進退問題。いつからこんなに、窮屈な世の中になってしまったのでしょうか。しかも、問われることは枝葉末節、肝心なことほど、誰も何も言わないようです。結果として、美辞麗句が蔓延してはいるものの、どこまで信じていいものやら。この本は、そういう今の日本の「言葉事情」への疑問から誕生しました。心にもないきれい事、わかったかわからないかも、よくわからないようなカタカナ言葉、そんなものにうなずき合って暮らすのは、いい加減やめにしたいものです。やたらと言葉を短縮する物言いも、耳障りに感じます。身の丈に合った自分の言葉で、気兼ねなく思ったままを話したい。そういう願いを切にもつ昭和人間の偽らざる心境から、何気なく話される「現代語」から漏れ出した日本人の危うさをあぶり出します。

僕には両腕はない。だけど、この両足で夢をつかんだんだ----4歳のときの交通事故で、両手・両腕を失った小島裕治さん。その彼が、教師になる夢を抱き、多くの挫折を経て三度目の教員採用試験で見事合格。そして、日本で初めて「手のない先生」として中学校の正規教諭になるまでを綴った、感動のエッセイ。手のない僕だからこそ、こどもたちに教えられる何かが、ある。多くのことを諦めてきた日々に見つけた、決して諦められない夢。どうしてそんなに強く生きられるのか? その答えが、この本のなかにあります。

失言があると即炎上。いつからこんな窮屈な世の中になってしまったのでしょう。問われることは枝葉末節、肝心なことほど何も言わない。美辞麗句が蔓延してはいるものの、どこまで信じていいのやら。心にもないきれい事、よくわからないようなカタカナ言葉、そんなものにうなずき合って暮らすのは、いい加減やめにしたいものです。魑魅魍魎の「現代語」から漏れ出した日本人の危うさを、昭和人間の視点からあぶり出します。