百鬼園 戰前・戰中日記 下
夏目漱石の弟子であり、ほぼ同世代のカフカに通ずると評される夢幻的作品『冥途』で作家としての活動を始めた百閒は、昭和八年の『百鬼園隨筆』がベストセラーとなって注目される。本書は、百閒47歳から55歳までの「極めて特異な作家」の戦前・戦中の日常の貴重な記録である。凡例:昭和15年7月~19年10月
夏目漱石の弟子であり、ほぼ同世代のカフカに通ずると評される夢幻的作品『冥途』で作家としての活動を始めた百閒は、昭和八年の『百鬼園隨筆』がベストセラーとなって注目される。本書は、百閒47歳から55歳までの「極めて特異な作家」の戦前・戦中の日常の貴重な記録である。凡例:昭和11年1月~15年6月
内田/百〓明治22(1889)年5月29日、岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。旧制第六高等学校を経て、東京帝国大学独文科卒業。在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などで、ドイツ語を教えた。『冥途』『旅順入城式』『百鬼園随筆』『東京焼盡』『阿房列車』『ノラや』など著書多数。昭和42年、芸術院会員推薦を辞退。本名、内田栄造。別号、百鬼園。昭和46年4月20日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)