ネットワーク・メディアの経済学
デジタル融合時代の新たなメディア市場を描く。衛星放送、ケーブルテレビ、デジタル放送、そしてインターネットなど、次々に誕生した新メディアは、情報社会をどのように変えたのか?はたして私たちは良質な情報を手に入れられたのか?情報財の特殊性とメディア産業の課題を解き明かし、公共放送を含め望ましい市場競争のあり方を提示する最新の研究!
デジタル融合時代の新たなメディア市場を描く。衛星放送、ケーブルテレビ、デジタル放送、そしてインターネットなど、次々に誕生した新メディアは、情報社会をどのように変えたのか?はたして私たちは良質な情報を手に入れられたのか?情報財の特殊性とメディア産業の課題を解き明かし、公共放送を含め望ましい市場競争のあり方を提示する最新の研究!
春日教測(かすが のりひろ)
甲南大学経済学部教授
1993年東京大学経済学部卒業、1996年イェール大学大学院修士課程修了、2005年横浜国立大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。1993年郵政省(現総務省)入省、長崎大学助教授、神戸大学大学院准教授、近畿大学准教授を経て、2013年より現職。専門は、産業組織論、公共経済学。
主な業績:「ネット・モバイル時代の放送」(共著、学文社、2012年)、「放送市場の多面性と規制に関する考察――ドイツ規制制度からの示唆」「情報通信学会誌」第29巻第1号(2011年)、`Determinants of Profit in the Broadcasting Industry: Evidence from Japanese Micro Data,` Information Economics and Policy 18(2), (co-authored, 2006)
宍倉 学(ししくら まなぶ)
長崎大学経済学部准教授
1995年早稲田大学社会科学部卒業、1998年早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了、2006年慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程修了。博士(商学)。1999年郵政省(現総務省)入省後、2012年より現職。専門は、産業組織論、公共経済学。
主な業績:「電気通信産業における規制改革の応用一般均衡分析――ユニバーサルサービスのシミュレーション」「公益事業研究」第54巻第2号(共著、2002年)、「有料放送市場におけるチャンネル数とプラットフォーム間競争――間接ネットワーク効果と互換性の影響」神戸大学経済経営学会編「国民経済雑誌」第198巻第5号(共著、2008年)、`An Estimation of Marginal WTP for Variety in the Broadcasting Platform,` The Smart Revolution towards the Sustainable Digital Society: Beyond the Era of Convergence (co-authored, forthcoming)ほか。
鳥居昭夫(とりい あきお)
中央大学経済学部教授
1976年東京大学理学部卒業、1983年東京大学大学院経済学研究科単位取得退学。博士(経済学)(京都大学)。城西大学助教授等を経て、1996年横浜国立大学経営学部教授、2012年同名誉教授。専門は、産業組織論、公的規制論。
主な業績: Industrial Efficiency in Six Nations (co-authored, MIT Press, 1992)、「日本産業の経営効率」(NTT出版、2001)、「情報、卸および流通経路」(日本商業学会優秀論文賞、「流通研究」 No.45, 2008)ほか。
はじめに
第1章 ネットワーク・メディア産業の実態と特徴
第2章 等量消費性
第3章 補完性
第4章 市場の多面性
第5章 メディア需要者の行動
第6章 メディア市場の制度設計
第7章 公共放送
初出一覧
参考文献
索引
執筆者紹介