出版社 グーテンベルグ21
出版日 2012-01-06
正月二日の宵になると、宝船売りが町を回る。このときだけの、商売であった。正月二日の夜は、初夢である。宝船の絵を枕の下に入れて寝ると、縁起のいい夢を見ることができるというわけだった。「道中双六(すごろく)おたから、おたから……」そういう売り声であった。…「罪なお年玉」冒頭。本巻には「赤い初雪」「罪なお年玉」「薮入りの留守」「死の初伊勢(はついせ)」「梅の声」の5編を収めた。
朝日出版社
ブックマン社
三和書籍
ID
パスワード