出版社 グーテンベルグ21
出版日 2007-11-01
作品の全体は、主人公と、その友人、2人のあいだを往来する美少年の奴隷ギトンの3人が、地中海の港町を何かの罪の意識に追われながら彷徨する物語。散逸した部分も多いが、第二部「トルマルキオの饗宴」は、当時のローマの風俗と淫蕩ぶりを描いたものとしてラテン文学のひとつの到達点とみなされている。作者ペトロニウスは古代ローマ帝政期の有能な行政官・文人で、タキトゥスによって《趣味の裁判官》と呼ばれたように、優雅な暮らしを送った。シェンキェーウィチの『クォー・ウァーディス』のなかにも登場する。
朝日出版社
ブックマン社
三和書籍
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