出版社 グーテンベルグ21
出版日 2006-01-01
一見なんの奇もない旅行記。九歳の男の子が遠い町の学校へはいるために、知合いの僧侶と伯父にともなわれて、はてしもない草原を何日も馬車に揺られて行く、ただそれきりの話……しかし渋い興味と清らかな詩情にあふれた1編。作家チェーホフの出世作であり、作家生活への真のスタートをなした作品。風にそよぐ雑草や草花などの香気は、自然描写の名手ツルゲーネフ、トルストイにならび、その名文ぶりをうたわれている。
朝日出版社
ブックマン社
三和書籍
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