清朝末期から中華民国成立までの時代を背景に、父子三代にわたる王一家の変遷をたどる家族物語。1931年、第一部の「大地」は出版と同時にベストセラーとなりピューリッツァー賞を受賞、各国語に訳された。貧しい農夫、王龍(ワンルン)と阿藍(オーラン)一家の暮らしにようやく明るさが訪れようとしたとき、飢饉が襲う。二人はやむなく町へ出、それぞれ車夫と乞食になって糊口をしのぐ。そのうちに二人は、折からの暴動の勃発によって思いがけぬ大金を手にする。一家は再び故郷に帰り、没落した地主から土地を買い入れる。さいわい引き続く豊作