大晦日の夜、沼沢地方の小さな村に偶然立ち寄ったウィムジー卿は、蔓延する風邪に倒れた男の代わりに年越しの鐘をつく羽目におちいる。春を迎えたその小村に、ソープ家の当主サー・ヘンリーの弔いの鐘が鳴り響いた。故人の希望により当主は亡妻と同じ墓に葬られることになる。ところが、墓を掘ると土中から無惨に顔を潰され、手首を切り落とされた見知らぬ男の死体が出てきた。死因は不明。老牧師の懇願で、警察署長ブランデルとともに事件の究明に乗り出したウィムジー卿は…英国が産んだ最高の探偵小説といわれる、セイヤーズ不朽の傑作。