こころの医者のフィールドノート
初版1982年の新装版。この本には、主に私が出会い、いっしょに悲しみ、怒り、闘ってきた人について書いてある。人を書いたのであって、「病気」を書いたのではない。病にたおれた人とそれを見守る人の、悲しみとぬくもりを書きたかったのである。人のみせてくれた”生きざま””死にざま”はそれぞれ私にとっては感銘深い。その中で時の風化に耐え、なお鮮やかに脳裏に甦る情景を書き綴った。-ここにおさめた三十余話の小話に、私はそんな”生きていること”の無言の主張を託した。
初版1982年の新装版。この本には、主に私が出会い、いっしょに悲しみ、怒り、闘ってきた人について書いてある。人を書いたのであって、「病気」を書いたのではない。病にたおれた人とそれを見守る人の、悲しみとぬくもりを書きたかったのである。人のみせてくれた”生きざま””死にざま”はそれぞれ私にとっては感銘深い。その中で時の風化に耐え、なお鮮やかに脳裏に甦る情景を書き綴った。-ここにおさめた三十余話の小話に、私はそんな”生きていること”の無言の主張を託した。