人はなぜ、同じ間違いをくり返すのか

著者 野崎 昭弘

出版社 ブックマン社

出版日 2014-06-24

図書タイプ:PDF

対応機種:Windows 対応機種:iOS 対応機種:Android

貸出

間違いは「本当にわかる」ための最大のチャンス!?

試験でのケアレスミス、待ち合わせの時間を間違えるなどの小さな「間違い」から、
業界ぐるみの「食品偽造」といった企業の「間違い」、
さらには、戦争突入という国家としての過去の「間違い」まで――
私たちは生きていくうえで、さまざまな間違いに遭遇しています。

しかしながら、「また、同じ間違いをしてしまった」という結果だけを重視して、
次からは間違わないようにしようという精神論で終わりにしている人がほとんどでしょう。
それでは、まちがいなく、同じ間違いをくり返します!

「いい間違い」と「悪い間違い」はどこが違うのか?
間違いを克服するための、具体的な方策は?
本書は、数学者ならではの視点で、さまざまな「間違い」について論理的に分析し、
思考を発展させるためのヒントを提言します。

7つの思考のタイプからわかる「間違い」の特徴とは?
(1) 落雷型ー>ー>何かひらめいたらすぐにそれに飛びつく
(2)猫のお化粧型ー>ー>同じことをくり返してばかりいて前に進まない
(3)めだかの学校型ー>ー>群れるのが好きで付和雷同に慣れている
(4)這っても黒豆型ー>ー>頑固一徹で自分の間違いを認めようとしない
(5)馬耳東風型ー>ー>反対意見も賛成意見に聞こえる都合のよさ
(6)お殿さま型ー>ー>下々の痛みや苦しみが理解できない
(7)即物思考型ー>ー>抽象的なことを考えるのが大の苦手

どんな人が、どんな間違いを犯しやすいかを知れば、
つきあい方や対処のしかたがたちまちわかります!

「またやってしまった」と落ち込んでいませんか?その失敗を成功の「糧」にするための「間違い学」のすすめ。7つの思考タイプからわかる「間違い」の特徴とは?どんな人が、どんな間違いを犯しやすいかを知れば、つきあい方や対処のしかたが、たちまちわかる!

著者◎野崎昭弘(のざき・あきひろ)

1936 年神奈川県生まれ。東京大学理学部で数学を学び、修士課程修了後、電電公社(現NTT)の電気通信研究所に入社、コンピュータの世界に転進。1963 年からは東京大学・山梨大学・国際基督教大学・大妻女子大学・サイバー大学にて教壇に立ち、2011 年3 月退職、現在大妻女子大学名誉教授。専門は、計算量理論、多値論理学、数学教育。

主な著書に、超ロングセラーとなっている「詭弁論理学」、「逆説論理学」(ともに中公新書)ほか、「数学的センス」(日本評論社)、「解ける問題 解けない問題」(講談社)、「はじまりの数学」(ちくまプリマー新書)など多数。本書は、数学者として長きにわたって教壇に立ってきた経験をもとに、「間違い」の本質と効用について分析し、思考を発展させるためのヒントを提言する。

第1章 人は間違える動物である
「間違える」とはどういうことか
コンピュータは絶対に間違えないか? ほか

第2章 「間違い」の本質を探る―どんな人が、どんな間違いを犯しやすいか
落雷型―なにかひらめいたらすぐにそれに飛びつく
猫のお化粧型―同じことをくり返してばかりいて前に進まない ほか

第3章 「間違えること」の意義―考える力を養うために
言葉を知ってわかった気になる危うさ
学校は「間違い」が許される場所 ほか

第4章 「間違い」から何を学ぶか―どうしたら間違いを生かせるか
「いい間違い」と「悪い間違い」はどこが違うのか
事後処理の手順で「間違い」が大きく変わる ほか