とんでもなく役に立つ数学
`渋滞学`で著名な東大教授が、高校生たちとの対話を通して数学の楽しさを紹介していく。通勤ラッシュや宇宙ゴミ、犯人さがし---など身近なところや意外なシーンでの活躍に、これまでの数学のイメージも一新!
その問題、数学で乗り越えられます!「渋滞学」で有名な東大教授が、私たちの生活をよりよくする「生きた数学」を、高校生に本気で語る。経済予測にまどわされないコツ、東京マラソンで3万人をスムーズにスタートさせる方法、人生の選択に役立つグラフ―受験のときにきざみこまれた苦手意識や、公式の丸暗記など、形式ばったイメージも一新。教科書からリアルな世界へ。使えて楽しい、数学の新たな魅力を届けます。
1967年、東京都生まれ。東京大学先端科学技術研究センター教授。東京大学工学部卒業、同大大学院工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了。その後、ドイツのケルン大学理論物理学研究所などを経て現在に至る。専門は数理物理学、渋滞学。「渋滞学」(新潮選書)で講談社科学出版賞などを受賞。
著書はほかに「誤解学」「無駄学」「とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学」など多数。
1章 いつも胸ポケットに、難問を
公式は忘れても、考え方は忘れない
現象の背景にある「理論」が知りたい ほか
2章 数式から呼吸が聞こえる
抽象力と単純化
数学者がだまされにくい理由 ほか
3章 ループをまわして、リアルな世界へ
教科書からリアルな世界へ
4つの壁を飛び越えて ほか
4章 社会の大問題に立ち向かう
問題解決のために必要なこと
「人生の選択」で迷ったら―妥協点が見つかる関数のグラフ ほか