ノーベル物理学者が教える 「自分力」の磨き方
◆なぜ、今の時代に「自分力」が必要なのか?◆
「自分力」とは、「好きなこと」「興味のあること」をとことんまで突きつめ、
結果や成果へと結びつけることのできる能力のことです。
中学一年の授業で「money」を「モネー」と読んでしまい、みんなに笑われたことがきっかけで大の英語嫌いになってしまった少年が、いかにして自分の「得意」に気づき、「自分力」を発揮して、ついにはノーベル賞を受賞するまでに至ったのか?
本書では、「自分力」を磨き上げるための3つのアプローチ法と、どうやって「自分力」を活用していくかのヒントを、数々のエピソードを交えて紹介します。
日本の科学、教育、社会の未来に大きな道しるべとなる著者のメッセージに、今こそ耳を傾けたい一冊!
◎「自分力」を磨くための益川流10の教えとは?
(1)「理解する」ための日本語力を鍛えろ
(2)自分で考えるクセをつけろ
(3)限られた条件のなかで知恵を絞れ
(4)目標は高く設定せよ
(5)なるべくムダなことを心がけよ
(6)ゴールまでのプロセスを楽しめ
(7)議論の中で自分と対話してみろ
(8)肯定のための否定の作業を行え
(9)予測を立てて動け
(10)結論から最初に戻ってみろ
著者◎益川敏英(ますかわ・としひで)
1940年愛知県生まれ。名古屋大学理学部卒業、同大学院理学研究科修了、理学博士。京都大学名誉教授、京都産業大学教授益川塾・塾頭、名古屋大学KMI研究機構長。専門は素粒子理論。1979年「基礎粒子の模型に関する研究」で仁科記念賞、1995年朝日賞、2008年「CP対称性の破れ」の起源の発見によりノーベル物理学賞受賞。
主な著作に、「科学にときめくノーベル賞学者の頭の中」(かもがわ出版)、「益川流「のりしろ」思考」(扶桑社)、「15歳の寺子屋「フラフラのすすめ」」(講談社)、「素粒子はおもしろい」(岩波ジュニア新書)、ノーベル医学生理学賞の山中伸弥氏との共著「「大発見」の思考法」(文春新書)など多数。
序章 「自分力」とは何か?
第1章 才能を意識することから「自分力」は生まれる
第2章 自分と向き合って「自分力」を磨く
第3章 ムダなことをして「自分力」を磨く
第4章 人と向き合うことで「自分力」を磨く