本の未来を探す旅 ソウル
日本から飛行機で少しだけ先、韓国のソウルではいま
毎週のように本屋が生まれ、毎日のように個人が本を出版する。その多様性を牽引するのは、1980年代生まれが中心の若い世代。彼らはどんどん独立して、本を通じた活動を広げている。どうしてこんなに面白いムーブメントが日本で知られていないのだろう?
そこには「本の未来」が転がっているかもしれないのに。書店主や編集者など、本の現場で果敢に実験を挑む新世代 20人を訪ねてまわり、ロングインタビューを行なった。
日本から飛行機で少しだけ先、韓国のソウルではいま
毎週のように本屋が生まれ、毎日のように個人が本を出版する。その多様性を牽引するのは、1980年代生まれが中心の若い世代。彼らはどんどん独立して、本を通じた活動を広げている。どうしてこんなに面白いムーブメントが日本で知られていないのだろう?
そこには「本の未来」が転がっているかもしれないのに。書店主や編集者など、本の現場で果敢に実験を挑む新世代 20人を訪ねてまわり、ロングインタビューを行なった。
内沼晋太郎(うちぬま・しんたろう)
1980年生まれ。ブック・コーディネーター、クリエイティブ・ディレクター。NUMABOOKS代表、下北沢「本屋B&B」共同経営者。著書に『本の逆襲』(朝日出版社)など。
綾女欣伸(あやめ・よしのぶ)
1977年生まれ。朝日出版社で編集職。
内沼晋太郎『本の逆襲』ほか〈アイデアインク〉シリーズ、武田砂鉄『紋切型社会』、Chim,Pom『エリイはいつも気持ち悪い』などを編集。
田中由起子(たなか・ゆきこ)
1980年生まれ。フォトグラファー。写真集に『R.I.P.』『写真会議録 BRAINSTROMING vol.3 嘘』など。
はじめに / 綾女欣伸
・街の文化空間を目指すセレクト書店のフロントランナー
THANKS BOOKS(サンクスブックス) / イ・ギソプ
・SNSを駆使して姉妹で実践する「ビールの飲める本屋」
BOOK BY BOOK(ブックバイブック) / キム・ジンヤン
・Schrodinger(猫の本屋 シュレーディンガー)
・ソウルの若者が憧れる「ひとり出版社」の本づくり
UU Press(ユーユー出版社) / チョ・ソンウン
・詩のブームを背景に若き詩人自ら経営する詩集の専門書店
wit n cynical(ウィットンシニカル) / ユ・ヒギョン
・The Book Society(ザ・ブック・ソサエティ)
・デザインの力で「作りたい本」を作り続ける編集作業室
workroom press(ワークルームプレス) / パク・ファルソン
・「独立出版物」のみを扱う韓国インディペンデント出版の中心地
YOUR MIND(ユアマインド) / イロ
・UNLIMITED EDITION(アンリミテッド・エディション)
・本の未来に対して熱いハートから提言する出版文化の研究者
本と社会研究所 / ベク・ウォングン
・Paju Book City(パジュ出版都市)
・ブランドの物語をドキュメントし続ける韓国発グローバル雑誌
Magazine B(マガジンB) / チェ・テヒョク
・「編集」の力で読者と本の距離を縮める人文系ネット書店
Aladin(アラジン) / パク・テグン
・Aladin中古書店ハプチョン店
・ホンデという街の時間層を記録し続けるローカルフリーマガジン
Street H(ストリートH) / チョン・ジヨン+チャン・ソンファン
・PACTORY(パクトリー)
・MYSTERY UNION(ミステリーユニオン)
・日韓の本屋をつなぐブック・コーディネーター、ついに自分の店を開く
sajeokin bookshop(私的な書店) / ジョン・ジヘ
・オチョダカゲ
・韓国語で本も書く日本人がコーヒーを淹れる文化の匂い立つ喫茶店
雨乃日珈琲店 / 清水博之
・cafe comma 2page(カフェ・コンマ2ページ)
・本屋 探求生活
・インプリントから独立し出版と学校を一体化させる「本のエンジニア」
book nomad(ブックノマド) / ユン・ドンヒ
・「ブッククラブ」で本を読まない人も取り込む読書会主体の書店
BOOKTIQUE(ブックティーク) / パク・ジョンウォン
・教保文庫光化門店
・1984
・個性的な店づくりでストリートを活気づけるソウル版「ヒップ」の体現者
Chang`s Company(チャン・カンパニー) / チャン・ジヌ
・一杯のルルララ
・デザインという視点から「独立出版」界を見続ける反骨編集者
PROPAGANDA(プロパガンダ) / キム・グァンチョル
・ソウルマップ
・おわりに / 内沼晋太郎
・私の好きなソウル(本書登場人物たちがおすすめするソウルのスポット)