知らない人に出会う

著者 キオ・スターク著  向井和美訳

出版社 朝日出版社

出版日 2017-07-15

図書タイプ:PDF

対応機種:Windows 対応機種:iOS 対応機種:Android

貸出

「壁」の向こう側に、世界は広がっている。

道を歩いているとき、バスに乗っているとき、買い物しているとき、勇気を出して、知らない人に話しかけてみよう。ちょっとした会話でも、驚きと喜びとつながりの感覚を呼び起こしてくれる。赤の他人だから、心を開いて話せることもある。そうした体験は、あなたを変え、日々の暮らしに風穴を開け、この「壁の時代」に政治的な変化をも生み出す。「接触仮説」は正しいか。「儀礼的無関心」をどう破るか。他者との出会いを日々研究し続ける著者が、路上の生き生きとした会話を引きながら、異質なものとの関わっていく「街中の知恵」を説く。

「この本は、いや、だからさ、もうお前が率先して、色んな条件を踏み外せばいいじゃん、それで出会えよ、と告げてくる」
------武田砂鉄(解説冊子より)

Small books, big ideas. 未来のビジョンを語る。
人気のTEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズ日本版、第7弾。

「目に入るものが何であれ、それがどこから来たものであれ、ひとつ確かなことがある。周囲にいる人たちはみな一人ひとりの人間であって、分類項目の集合ではないということだ。だからこそ、ここには冒険がある。暮らしの中で毎日出会える冒険。この世界をどう分けるか、それをきちんと理解すること、知り合いになる人を自分の感覚で選ぶこと、ちょっと立ち止まって知らない人に挨拶してみること。そうした勇気ある行動が、公共の場での経験を変えてくれるかもしれない。そして、自分が変わることで、公共の場そのものも少しずつ変えていけるかもしれない(本書より)

[著者紹介]
キオ・スターク(Kio Stark)
著書には他に、小説『Follow Me Down(わたしを追いかけてきて)』、独学のためのガイドブック『Don`t Go Back to School(学校には戻らないで)』がある。
現在はニューヨークのブルックリンで暮らし、日々、見知らぬ人たちに話しかけている。

[訳者紹介]
向井和美(むかい・かずみ)
京都府出身。早稲田大学第一文学部卒業。翻訳家。訳書に『100の思考実験』『学校に通わず12歳までに6人が大学に入ったハーディング家の子育て』『プリズン・ブック・クラブ』(紀伊國屋書店)、『内向的な人こそ強い人』(新潮社)ほかがある。

趣味はバイオリン、短歌、鉄道ひとり旅。典型的な内向型だが、旅先で出会う人に自分から話しかけるのは得意。

第1章 知らない人とは誰か
第2章 つかの間の親密さ
第3章 世界は知らない人でできている
第4章 やりとりのメカニズム