小さな一歩が会社を変える

著者 マーガレット・ヘファナン著 鈴木あかね訳

出版社 朝日出版社

出版日 2017-11-03

図書タイプ:PDF

対応機種:Windows 対応機種:iOS 対応機種:Android

貸出

一人のトップに頼るより、一人ひとりがリーダーになろう。

会社を変えるのは「公正な文化」。まずは小さな一歩を踏み出そう。部署を超えて衝突覚悟で意見を言い合う。コーヒーブレイクを社内で一斉に取る。「静かな時間」で一人の作業に集中する。オフィスを飛び出て人や家族と話す。ほんの小さな変化が、劇的な効果をもたらす。組織は創造的に利益を生み出し、仕事の満足度も上がる。数値に表せない、そんなアイデアこそがリーダーだ。

世界中の企業を見てきた起業家が、成功と失敗の豊富なケーススタディをもとに、組織と個人との風通しの良い関係を探る。 「すべての人が乗客であり車掌でもある。その行き先は本来僕らのものだ」
------加藤秀行(解説冊子より)

Small books, big ideas. 未来のビジョンを語る。
人気のTEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズ日本版、第9弾。

「失われたチャンスについて一人ひとりに話を聞いても、全員が同じことを言います。『うちの文化が悪いんだ』と。
〔---〕では、どうしたらこれを解決できるのでしょう? みんなで、としか言えません。だからこそ本書はCEOから清掃員まで、働きやすい職場を望む、すべての人に向けて書かれています。この本は毎日の思考や習慣の小さな積み重ね、たとえば話し方や聞き方、議論の仕方、考え方、物の見方といったことがカルチャーを生み出し、定着させていくということに着目します。数百万ドルかけて何年がかりにもなる社内改革プランではありません。誰でも、いつでも踏み出せる小さな一歩であり、大きな変化のきっかけとなるほんの小さな一歩を紹介しています」(本書より)

マーガレット・ヘファナン(Margaret Heffernan)
起業家、最高経営責任者、作家。テキサス生まれ、オランダ育ち。ケンブリッジ大学卒業。
TVプロデューサーとしてBBCで受賞作を制作後、アメリカに帰国し、マルチメディア企業などの経営にあたる。

InfoMation、ZineZone、iCASTといった会社でCEOを務める。ハフィントンポストとInc.comのブログで執筆活動。著書『見て見ぬふりをする社会』はフィナンシャル・タイムズ紙で「10年に1冊の優れたビジネス書」のひとつに選ばれた。また『A Bigger Prize』は2015年、斬新なアイデアを提供した人物に贈られるトランスミッション賞を受賞。

ビジネスリーダーたちへの経営コンサルタントに加え、世界各国のビジネススクールで教鞭をとる。

[訳者紹介]
鈴木あかね(すずき・あかね)
東京都出身。英国ケンブリッジ大学院修士号。出版社勤務ののち、フリーランス・ライター、翻訳家として独立し、ニュース週刊誌やカルチャー誌を中心に活躍。
英米圏メディアに精通していることを活かして外資系企業の日本でのマーケティングや日本の公的機関のグローバル・マーケティングのコンサルタントも手がける。訳書に『復刻版 ラフカディオ・ハーンのクレオール料理読本』(CCCメディアハウス)などがある。

本書の「公正な文化」論には大賛成で、なかでも「脳には7~8時間の睡眠が必要です」の一節はうなずくばかり。

第1章 クリエイティブな対立
第2章 社会資本
第3章 思考は頭だけの作業ではない
第4章 組織の壁を打開する
第5章 リーダーシップはいたるところに
エピローグ 矛盾と不測の事態