リテラシーの地平
「リテラシー」をめぐる1980 年代以降のアメリカにおける理論動向を踏まえ,「リテラシー」は単に読み書き能力の習得に限定されるものではなく,学校教育に内在する本質的な問題を析出するための鍵概念になることを論じる。
「リテラシー」をめぐる1980 年代以降のアメリカにおける理論動向を踏まえ,「リテラシー」は単に読み書き能力の習得に限定されるものではなく,学校教育に内在する本質的な問題を析出するための鍵概念になることを論じる。
小柳正司 (こやなぎ まさし) 1982 年、名古屋大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、鹿児島大学教育学部教授(教育学)
第1章 識字と「精神の文字化」―イヴァン・イリイチの「レイ・リテラシー」の問題圏
第2章 「機能的リテラシー」の成立と展開
第3章 機能的リテラシーの二つのモデル
第4章 パウロ・フレイレの識字教育理論
第5章 文化的リテラシーと国民の記憶
第6章 批判的リテラシーと文化的ポリティックス