法治国家観の展開
著者の「法治国家論・法治主義論」研の集大成。「法治国家」・「法治主義」という「ことば」で人が何を観念してきたかを歴史的に検討することを主題とし,その普遍化の動向を明らかにするとともに,あるべき原理としての「法治国家・法治主義」を探る論文集。
著者の「法治国家論・法治主義論」研の集大成。「法治国家」・「法治主義」という「ことば」で人が何を観念してきたかを歴史的に検討することを主題とし,その普遍化の動向を明らかにするとともに,あるべき原理としての「法治国家・法治主義」を探る論文集。
・第1部 第二次大戦後にいたるドイツ的法治国家論の展開-戦後期の通説的法治国家論史(形式的法治国から実質的法治国へ;市民的・自由主義的法治国から社会的法治国へ)
・第2部 法治国家観展開の論理(通説)の再検討(ドイツにおける法治国家概念の形成とその論理;日本における「法治国」観の継受と形成)
・第3部 法治主義の普遍化的近代化と現代化(ドイツ的法治国家観展開の論理と普遍化的近代化・現代化;日本国憲法と法治主義)
・普遍化的法治主義の構築に向けて—法治主義普遍化の動向の検討と普遍化的法治主義の提唱